チラシ

 

 

宮澤賢治の童話 2017 ミニステージ

『豚と猫』 with saxophone

 

なかの芸能小劇場
  • 巨豚
  • フランドン農学校の豚
  • 猫の事務所

  • 巨豚 

    語り  小川 智代

    巨豚ヨークシャ銅の日に、 金毛となりてかけ去れば、
    棒をかざして髪ひかり、 追ふや里長のまなむすめ。

    日本里長森を出て、 小手をかざして刻を見る、
    鬚むしやむしやと物喰むや、 麻布も青くけぶるなり。

    日本の国のみつぎとり、 里長を追ひて出で来り、
    えりをひらきてはたはたと、 紙の扇をひらめかす。

    巨豚ヨークシャ銅の日を、 こまのごとくにかたむきて、
    旋れば降つ栗の花、 消ゆる里長のまなむすめ。



    フランドン農学校の豚

    語り 小川智代 

    豚 柴田美沙・学長 末次由布子・教師 宮崎聡・助手 鈴木太二・生徒たち・中島まゆ・渡邊萌奈

     

    フランドンの豚は考える。ずーっと考え続ける。
    この世界は分からないことだらけ。
    豚は知らないのに、世界は見透かすように 豚を飲み込んでゆく。
    底知れぬ不安。
    △「知りたい」という思いが、豚を不安にさせる。
    そして また 考える。
    変えることの出来ない結末を、それでも豚は考え続ける。
    精一杯の 豚の 意志。
    何の意志もなく、何も感じず、
    考えることもなければ、豚は しあわせで あったかも知れない。
    そんな「豚」の見た「世界」


     

    語り  彩木 香里

     

    (四月の夜、とし老った猫が)

    友達のうちのあまり明るくない電燈の向ふにその年老った猫がしづかに顔を出した。

    (アンデルセンの猫を知ってゐますか。
    暗闇で毛を逆立てゝパチパチ火花を出すアンデルセンの猫を。)

    実になめらかによるの気圏の底を猫が滑ってやって来る。

    (私は猫が嫌ひです。猫のからだの中を考へると吐き出しさうになります。)

    猫は停ってすわって前あしでからだをこする。見てゐるとつめたいそして底知れない変なものが猫の毛皮を網になって覆ひ、猫はその網糸を延ばして毛皮一面に張ってゐるのだ。

    (毛皮といふものは厭なもんだ。毛皮を考へると私は変に苦笑ひがしたくなる。陰電気のためかも知れない。)

    猫は立ちあがりからだをうんと延ばしかすかにミウと鳴きするりと暗の中へ流れて行った。

    (どう考へても私は猫が厭ですよ。)

    猫の事務所  ……ある小さな官衙に関する幻想……  

    語り 彩木香里

    黒猫 宮崎聡・白猫 末次由布子・虎猫 渡辺萌奈・三毛猫 柴田美沙・かま猫 中島まゆ・贅沢猫 平山未来・獅子 森下人

     

    軽便鉄道の停車場のちかくに、猫の第六事務所がありました。
    この『猫の事務所』では黒猫の事務長と4人の書記が働いています。
    一番書記の白猫
    二番書記の虎猫
    三番書記の三毛猫
    四番書記の竃猫 です。
    竃猫は三人の書記からひどく憎まれていましたので、何とかみんなによく思はれようといろいろ工夫をしましたが・・・

    序列、いじめ、社会風刺、突然の獅子の登場。

    序列と競争の社会の中でどんなにつらくても頑張るかま猫にとっての「ほんとうの幸い」は一体何なのでしょう?
    初演は彩木香里による一人語り、ポランの会では4度目の『猫の事務所』です。

    saxophone 鈴木研吾(すずき けんご)  

     

    サクソフォンを服部吉之・佐野功枝 室内楽を服部吉之・貝沼拓実、バイオリンを桐淵保英・勅使河原真実、
    ピアノを雲英亮子・井上友美の各氏に師事。この他にも、サックスの為の編曲にも力を注ぐ。
    現在、名古屋アカデミックウィンズ団員。サクソフォン四重奏団〜奏 kanade〜 バリトンサックス奏者。
    「奏者と聴衆の身近な距離と、常に楽しい音楽」をポリシーとし、ソロ・カルテットと幅広く音楽活動を展開。
    また、自身が運営する鈴研音楽会を立ち上げ、「手作り感のある暖かい演奏会作り」をコンセプトとし、
    演奏会の企画・運営を行っている。
     この他にも演奏者・スタッフの人材派遣も行っている。

    facebook
    facebook
    どなたもいいね!を押して下さい。
    決してご遠慮はいりません。


    youtube
    まあ、あたしいつか見たいわ。
    魚の口の形の星だなんてまあどんなに立派でせう。
    それは立派ですよ。僕YouTubeで見ましたがね。

    youtube

    twitter
    へん。誰か何か云ってるぜ。
    赤いお方だろうか。鼠色のお方だろうか。
    一つフォローをお見舞しますかな。