宮澤賢治の童話

水仙月の四日

赤い毛布を被ぎ「カリメラ」の銅鍋や青い焔を考へながら雪の高原を歩いてゐたこどもと「雪婆ンゴ」や雪狼、雪童子とのものがたり。(広告文より)

語り 小川智代

一面の銀世界の中に見える赤い毛布
風景の美しさと雪婆んごの恐ろしさが、このものがたりを運んで行きます。
「子どもはちらつとうごいたやうでした。
そして毛皮の人は一生けん命走ってきました。」
ラストシーン、命を感じる瞬間、冷たい空気の中にあたたかさを感じます。

注文の多い料理店

二人の青年神士が猟に出て路を迷ひ「注文の多い料理店」に入りその途方もない経営者から却つて注文されてゐたはなし。糧に乏しい村のこどもらが都会文明と放恣な階級とに対する止むに止まれない反感です。(広告文より)

語り みうらたかし 
 
用意周到手薬煉引いているモノは
看板を掲げて、獲物がかかるのをジッと待つ。
何時の世も、暗い夜道と甘い言葉には
くれぐれもご用心あれ。

鹿踊りのはじまり

まだ剖れない巨きな愛の感情です。すゝきの花の向ひ火や、きらめく赤褐の樹立のなかに、鹿が無心に遊んでゐます。ひとは自分と鹿との区別を忘れ、いつしよに踊らうとさへします。(広告文より)

語り 小川智代

好奇心はすべての、はじまり

山男の四月

四月のかれ草の中にねころんだ山男の夢です。
烏の北斗七星といつしよに、一つの小さなこゝろの種子を有ちます。 (広告文より)

語り 武政直也

夢とは
願望の具現なのか
不安の象徴なのか
未来の暗示なのか

果たして山男の見たものは何だったのか

よだかの星

語り 彩木香里

どこまでもどこもまでも
高く高く登って行く
生まれながらの境遇と戦い
己の望みと理想を追い求める勇気をもって

孤高にして気高い精神がここにあります

まなづるとダァリヤ

語り 美沙

「情熱・生命・争い」をイメージさせる赤と
「神聖・天国・平和」をイメージさせる白

一言も言葉を発しない白ダァリヤとは対照的に
求めすぎた赤ダァリヤはどんどん狂気が増してゆく
昼と夜とのくり返しの中で静かに進んで行く物語

月夜のけだもの

語り みうらたかし

男は疲れていた
今日も残業
迷いこんだのは夜の動物園

男が見たものは
立場を守ろうとする者
出世を考える者
相手を懐柔しようとする者

自分の置かれている社会と
なんら変わらぬ人間関係だった

虔十公園林

語り 鈴木太二 

「デクノボーの姿」がここ

何が「ほんとうの幸い」か・・・
このものがたりが私たちに語りかけるくるものは大きい

ツェねずみ

語り 小川智代

昨今、鼠の出る家もそうそうないだろうが、めぐり巡って鼠捕りに仕掛けられた腐ったはんぺんなんぞでとっ捕まる、こんなヤツなのだ。

執念と怒りは、必ず捕らえるのだ。

毒もみのすきな署長さん

語り 矢野理香

一癖も二癖もある登場人物たちに
一筋縄ではいかない巧妙な文章
知らず知らず物語に取り込まれ
何やら爽快な気分になっていく不思議

大胆不敵!
且つ、エキゾチックに!!



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