音声ガイド

日本語音声ガイドとは、視覚から情報を得ることが困難な方に対して、場面や情景を解説するナレーションのことです。 現在、映画館では「音声」をスマートフォン等の端末を通じて音声ガイドの再生を行うことのできるUDCast(ユーディーキャスト)アプリケーションが主流になりつつありますが、こちらはあらかじめ用意された台本に沿って操作するため「生もの」である舞台では、FM波で音声を飛ばしラジオで聞くという方法で上演されています。

2014年 十周年記念公演
舞台説明会・音声ガイド付き上演

「銀河鉄道の夜」ヘヴィ・メタルver

開演15分前から、作品の解説、舞台セットや衣裳の説明、役者やスタッフ、見どころなどを紹介。 本編ガイドでは、声だけではわからない役者の表情、セットや照明の変化を解説しました。

舞台ミニツアーの様子
ミニツアーの前にスタッフが念入りにリハーサル

「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」先生は、黒板に吊した大きな黒い星座の図の、上から下へ白くけぶった銀河帯のようなところを指しながら、みんなに問をかけました。カムパネルラが手をあげました。それから四五人手をあげました。ジョバンニも手をあげようとして、急いでそのままやめました。たしかにあれがみんな星だと、いつか雑誌で読んだのでしたが、このごろはジョバンニはまるで毎日教室でもねむく、本を読むひまも読む本もないので、なんだかどんなこともよくわからないという気持ちがするのでした。(銀河鉄道の夜より)

このセットは教室から列車の中まで共通して使われています。教室のシーンでは梯子の先に錆びた椅子が、幻想第四次空間では白い球が置かれました。白い球は魂の象徴として扱っています。

開演前ガイドより抜粋
Na)舞台上には、中央からやや右寄りのスペースに、錆びた鉄骨を思わせる大掛かりなセットが置かれています。セットの中心はステージのような台で、高さが40センチ、1辺が160センチほどの正方形です。 その台の下から、長さの違う7本のレールがまっすぐ外側へと伸び、 それぞれのレールの先には椅子のようなものがのっています。 このオブジェは7つとも全て取り外しができ、 代わりに50センチの白い球がのることもあります。 実はこのセット、劇中に役者がレールの端の部分を横に押すことで台を中心に全体がぐるぐる回転するのです。

衣裳
衣裳さんの説明を聞きながら、素材や形に触れていただきました。 こちらは鳥を捕る人の衣裳です。

ワンポイント
左から、鳥捕り・ジョバンニ・カムパネルラ
原本の通りに語ると、語り手は鳥捕りについて「茶いろの少しぼろぼろの外套を着て、白い布で包んだ荷物を、二つに分けて肩にかけた、赤髭の背中のかがんだ人でした」と描写します。舞台上の鳥捕りとは違っているため、このズレを音声ガイドで補足。

本編ガイドより抜粋
Na)赤と黒のロングヘアーにシルクハット。スキニーパンツを履き背中がパックリ開いた黒い羽根のベストを纏っている。

十周年記念公演 銀河鉄道の夜 音声ガイドつきPV ナレーション 原 ミユキ

お客様の声
<中野区 女性>
音声ガイドは、モニターのときよりもシンプルになっており、 適切な場所でちゃんと説明が聞こえるようになっていました。 お話の中身は朗読本来の部分をいかしてあり、あくまで音声ガイドはサポートって感じ。 今回は、役者さんたちの声のバランスも整っていたので、お芝居も気持ちよく聴くことができました。 とくに、ナレーターが読み上げているときにも、少年たちがたえず微笑みあっていたり、動いている様子が伝わってきたりして、モニターのときよりも舞台の楽しげな様子がよく伝わってきました。 ただ、一番前に座らせていただいたせいか、大事な音声ガイドが音楽につぶされてしまいそうになり、耳をふさぐようなかたちで、音声ガイドに集中しなければならない箇所がいくつかあり、これはラジオのボリュームの問題でもあるので、 少し残念だった人もいるかもしれないなと思ったところがありました。 それ以外はほんとにすてきに仕上がっていました。

<中野区 女性>
劇が始まる前の舞台ツアーにも参加できて、舞台衣装やバランスボールなどの小道具も触ったり、 一緒にぐるぐる回転したりして、一足先に、童話の世界を体感できたのは、とても楽しかったです。 そして、ポランの会の皆さんの元気いっぱいの演技やヘビメタの音楽も、なんだか、今の時代にマッチした感じで、 面白かったですよ。 一緒に観劇したKさんも、とっても楽しそうにしてましたよ。 次回も楽しみにしてまぁぁす。また、舞台ツアーに参加したいでぇぇっす。


日本映像翻訳アカデミーのサイトで紹介していただいています。

見えにくい人に舞台の魅力を言葉で補足する
バリアフリー講座修了生・彩木香里さん 音声ガイドを書いて読むということ
バリアフリー講座修了生・彩木香里さん 舞台の音声ガイドを作るということ
修了生が舞台を音声ガイド付きで上演 宮澤賢治とヘヴィ・メタルが融合
音声ガイド付き舞台が大盛況 視覚障害者からも称賛の声
jvta修了生が取り組む 舞台公演のバリアフリー化


― バリアフリー上演 音声ガイド制作/字幕吹替出演  ―

2020年7月 映画 セロ弾きのゴーシュ 音声ガイド制作
上映 シネマ・チュプキ・タバタ

2020年 2月  True Colors MUSICAL
ファマリー「ホンク!〜みにくいアヒルの子〜」
音声ガイド制作・字幕吹替

2019年  6月 NODA・MAP第23回公演 『Q』:A Night At The Kabuki
舞台説明会

2018年 10月 東京芸術劇場 『書を捨てよ町へ出よう』 
音声ガイド制作

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