宮澤賢治の童話 2017

宮澤賢治の童話 2017 新春語り初め
~マリンバとユーフォニアムの生演奏と宮澤賢治の童話~

 山男は仰向けになって、碧いああおい空をながめました。
お日さまは赤と黄金でぶちぶちのやまなしのよう、かれくさのいいにおいがそこらを流れ、
すぐうしろの山脈では、雪がこんこんと白い後光をだしているのでした。
(飴というものはうまいものだ。天道は飴をうんとこさえているが、なかなかおれにはくれない。)

宮澤賢治 ー「山男の四月」ー

バキチの仕事 みうらたかし
さるのこしかけ 市原 将弘

あゝさうですか、バキチをご存じなんですか。
バキチについて話をする二人の会話で進んでいく未完成作品「バキチの仕事」それはエンターテインメントの幕開け。
It'sせう Time ★ It's Show Time
宮澤賢治の童話ではすっかりお馴染みの山男は、今回2回も登場する人気者!
支那人にされ六神丸にされてしまった山男が主人公の「山男の四月」に続き、
「さるのこしかけ」ではラストシーンで落下してくる夫を受け留める。
あゝ全くたれがかしこくたれが賢くないかはわかりません。たどこまでも十力の作用は不思議です。
ほんとうの「賢さ」というのはいったいどういうことなのか、私たちに問いかけてくる「虔十公園林」
美しい言葉で紡がれた「ガドルフの百合」は、闇→葛藤→希望へと続く人生そのもの。それは「春と修羅」心スケッチへと続く。
演奏曲は、さくらさくら、舞踏会の美女、夢のあとに、トロイメライ、タンゴの歴史よりCafe1930など…類い稀なデュオマリンバとユーフォニアム✕宮澤賢治の童話をMCを交えて華やかにお届けする「新春語り初め」2017年度『宮澤賢治の童話』のはじまり。


宮澤賢治の童話 2017 新春語り初め
~マリンバとユーフォニアムの生演奏と宮澤賢治の童話~

2017年1月7日(土)
なかの芸能小劇場

バキチの仕事
山男の四月
さるのこしかけ
虔十公園林
ガドルフの百合
春と修羅
永訣の朝

作:宮澤賢治
演出:彩木香里 / 小川智代

出演
みうら たかし / 船木 まひと / 市原 将弘 / 武政 直也 / 鈴木 太二
石神 哲朗/(特別出演) / 彩木 香里(MC)/ 美沙

演奏
吉田 孝(ユーフォニアム)
小山田 萌(マリンバ)

照明:石井 高彦(ICONICS)
宣伝:高橋 真登
写真:しらいし まさよし
衣裳:榊登司子
制作:彩木香里

後援:宮沢賢治イーハトーブセンター/宮沢賢治研究会
企画・制作:ものがたりグループ☆ポランの会