宮澤賢治の童話 2006
宮澤賢治の童話 2006
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「しかし地味はどうかな。」と言ひながら、屈んで一本のすゝきを引き抜いて、
その根から土を掌にふるひ落して、しばらく指でこねたり、
ちよつと嘗めてみたりしてから云ひました。
「うん。地味もひどくよくはないが、またひどく悪くもないな。」
宮澤賢治 ー「狼森と笊森、盗森」ー
![狼森と笊森、盗森(おいのもりとざるもり、ぬすともり)の語り手小川智代。着物風の白いブラウスにオレンジ色のダボっとしたパンツ。腰に青系の組紐のベルト。](https://polan1010.com/wp-content/uploads/2023/06/509_1000-1024x683.jpg)
![「祭の晩」の語り手、うつぎきょうへい。白いシャツに黒い羽織。](https://polan1010.com/wp-content/uploads/2023/06/510_1058-1024x683.jpg)
狼森と笊森、盗森
山刀を帯びた開拓農民は、子孫繁栄、五穀豊穣を願って、神を迎えます。
祭の晩
亮二は新しい帯をしめ、暗闇で「アセチレンの火は青くてきれいだけれどもどうも大蛇のうやうな悪い臭がある」と思う。
ダンゴを無線飲食してしまった山男を助ける。山ではごうっと風が鳴っています。
まなづるとダァリヤ
昔まなづるは東北地方にもたまに渡来し、瑞鳥。
ダァリヤは大正末期(1920年頃)から盛んに鑑賞された夏から秋の花です。
光と色をイメージして聴いてください。手を隠した変な死神が出てきます。
よだかの星
谷川雁さんは、よだかの星については「所作事」と一言仰っしゃいました。
なかなかに奥深く、あゝそうかと納得できるような言葉ではありませんでした。
よだかという心象へのオマージュ。ジャズです。
月夜のでんしんばしら
或る晩、鉄道線路の構内で、でんしんばしらは軍歌をうたって行進し、電気総長のじいさんはエネルギーの話をします。
2006年9月 城山堅
宮澤賢治の童話 2006
2006年 9月12日(火)・13日(水)
ティアラこうとう 小ホール
作:宮澤賢治
演出:城山堅
出演:彩木香里 / 小川智代 / 佐藤ゆうこ / 宇津木響平 / 内田聡明
照明:石井高彦(ICONICS)
衣裳:榊登司子
イラスト:高橋真登
協力:坂巻たまみ / 野村純
企画・制作:ものがたりグループ☆ポランの会