手話と音楽と語りで綾なすライブセッション 2023

すきとおったほんとうのたべもの 東京・花巻公演
注文の多い料理店 序/注文の多い料理店/土神と狐

これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、
あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。
宮澤賢治 ー『注文の多い料理店』 序 ー

2022年に上演した『手話と音楽と語りで綾なすライブセッション』 〜わたくしといふ現象〜 の第二弾。
2023年は<すきとおったほんとうのたべもの>をテーマに、手話パフォーマンス、バイオリンとピアノの生演奏、
ポランの会による語りで宮澤賢治の新たな世界をお届けします。

演目

オープニングは「注文の多い料理店 序」。二組の語り手と手話パフォーマのペア(彩木香里×河合祐三子)/(石神哲朗×佐沢静枝)が、宮澤賢治の心が写したメッセージを伝えていきます。

「注文の多い料理店」は、鈴木太二と石神哲朗による朗読と、手話パフォーマー 武井誠とのコラボレーション。二人の紳士が山の中で道に迷い、お腹を空かせて立派な西洋づくりのレストランに入っていきます。レストランの廊下を注文通りにずんずん進んでいく2人の若い紳士は…。
バイオリニスト白井崇陽が書き下ろしたオリジナル楽曲でお届けします。

ラストはちょっぴり大人の物語「土神と狐」。今も昔も変わらない人間の姿があります。
心の葛藤に悩み苦しむ土神を、鈴木太二×數見陽子ペア。
樺の木を喜ばせようとつい嘘を重ねては心を痛めてしまう狐を、石神哲朗×佐沢静枝ペア。
美しい一本の樺の木を、小寺麻未×南雲麻衣ペア。ものがたりをすすめていく地の文章を彩木香里×河合祐三子ペアが担当します。
想いを語る時、嘘を吐いた瞬間、大きな怒りをぶつけた時…4人の手話パフォーマンスとバイオリンとピアノの生演奏、
ポランの会の4人の語りが綾なすライブセッションを劇場でお楽しみください!


触れる衣裳人形

宮澤賢治没後90年となる2023年。宇宙規模の世界観をもつ賢治の作品は、多様性、戦争、環境、生命など、現在を生きる私たちにこそ共鳴するテーマを持っている。<すきとおったほんとうのたべもの>は、「手話」「音楽」「語り」によって宮澤賢治の新たな世界を切り開くとともに、感覚や文化の異なるアーティストとの協働によって、これまでにない舞台表現にチャレンジ。言葉や声の立体感、情景描写を指先や表情で伝える手話、言語を超えた音楽の調べ、それらが折り重なった重層的なステージ空間をお楽しみください。
俳優が着用した衣裳のデザインや生地を触って確かめることができる衣裳人形をロビーに展示しました。


手話と音楽と語りで綾なすライブセッション
〜すきとおったほんとうのたべもの〜

2023年9月8日
東京公演 ルーテル市ヶ谷ホール
2023年9月30日
花巻公演 宮沢賢治イーハトーブ館

作:宮沢賢治
演出:窪田壮史

出演
手話 數見陽子 / 河合祐三子/ 佐沢静枝 / 武井誠 / 南雲麻衣
語り 石神哲朗 / 小寺麻未 / 彩木香里 / 鈴木太二
演奏 白井崇陽(バイオリン)/ 金澤亜希子(ピアノ)

スタッフ
舞台総合:植松りか
照明:石井高彦 (東京公演・ICONICS)
映像制作:石神哲朗
イラスト:日下明
デザイン・編集:深田美千代
衣裳:榊登司子
音声ガイド:株式会社音声ガイドット
字幕:山田よう 鈴木太二
制作:彩木香里 山田よう
制作協力:横田紗世 野崎美樹
宣伝:小寺麻未
配信:KUR(U-3)
写真撮影:池田新(東京公演)

主催:ものがたりグループ☆ポランの会
協力:CINEMA Chupki TABATA
特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)
株式会社音声ガイドット / 岩手県立視聴覚障がい者情報センター / 白鳥の停車場
後援:宮沢賢治研究会 / 宮沢賢治学会イーハトーブセンター